諸井三郎のバイオリン協奏曲の第一楽章の入力を済ませ、見直し中。
奇麗な手書き楽譜なのだが、やはりオーケストラのスコアなので間違いなく入力するのは大変な労力である。三回も見直したのだが、修正箇所がたくさんでてきて、我ながら注意力が衰えてきたのかと落胆する。
特に多いミスは、タイとスラーの勘違い、コピペした箇所の修正忘れ、mf,mpなどの記号の漏れ、クレッシェンド・デクレッシェンドの位置ずれなどである。大きなミスでは、途中の1小節がごっそり抜けていたりするのがあった。
難しい判断を要するところもある。下の譜面は、どこまでの音符にスラーをかけるべきか迷う。小節全体か、後ろの音符にはスラーをかけないのか。フルートパートなので、全体スラーでもあまり問題はないと思うのだが、バイオリンパートだと、これは一大事である。
こうした作業をしていて思うに新曲を演奏するときの楽譜のライブラリアンの苦労は、相当なものだと思う。短期間にスコアだけでなく大量の各パート譜面を作成、バイオリンなどの弦楽器では、弓のアゲサゲ記号もコンサートマスターや各主席、指揮者と連携をとりながら準備しておかなくてはならないのだから。
ようやくある程度、形になってきたので、シベリウスで演奏させてみた。
「やっぱりかっこいい曲だ! 新古典主義の厳しい曲調のなかにも途中に切ないメロディも出てきて心がググとくるところがある。1楽章もよいのだが、2楽章はさらにすごいことになっているのでワクワクしてくる。」
とうれしくなる。
本当にこうした曲が、演奏会にかけられてこなかったのが、本当に残念だ。日本人ソリストは日本人作曲家の曲を世界に認めさせレパートリーとするくらいの強い気概がほしい。プロコフィエフを大作曲家にしたシゲティや、ショスタコーヴィチの盟友オイストラフ、ブラームスの親友ヨアヒム、フランクを世に出したイザイ、ピアソラのレパートリー化に貢献したクレーメルなどなど。バイオリニストはクラシック音楽の最先端にいる存在なのだ。だからこそ、他の楽器にない素晴らしい名曲がたくさん生まれることに、不思議はないのだ。
日本人ソリストはこうした文化面に貢献することに決定的に欠けている。つまり世界からみると、ぜんぜん二流ということだ。
と勢いで強く言ってしまったが、反発されても意味がなく、そうしたことに努力している無名のソリストもたくさん知っているのでそうした人たちに演奏してもらえればと思う。
だから、少しでも演奏してもらえるように、映画なんかでよくやっているデジタル・オーケストラで伴奏させ、バイオリンのソロは、最終的にプロのバイオリニストに頼んで完成させることにする。それが計画である。
あるいは、オーケストラのカラオケを作成してもよい。
ということで、久しぶりに血が燃えて、以下のサイトで、こんなの購入してしまったのであった。
デモも聴いてもらえれば、驚く人もいるかもしれないが、既にこのような時代になってしまったのだ。
●EASTWEST/QUANTUM LEAP Hollywood Strings
●EW/QL Symphonic Orchestra PLAY Edition
奇麗な手書き楽譜なのだが、やはりオーケストラのスコアなので間違いなく入力するのは大変な労力である。三回も見直したのだが、修正箇所がたくさんでてきて、我ながら注意力が衰えてきたのかと落胆する。
特に多いミスは、タイとスラーの勘違い、コピペした箇所の修正忘れ、mf,mpなどの記号の漏れ、クレッシェンド・デクレッシェンドの位置ずれなどである。大きなミスでは、途中の1小節がごっそり抜けていたりするのがあった。
難しい判断を要するところもある。下の譜面は、どこまでの音符にスラーをかけるべきか迷う。小節全体か、後ろの音符にはスラーをかけないのか。フルートパートなので、全体スラーでもあまり問題はないと思うのだが、バイオリンパートだと、これは一大事である。
こうした作業をしていて思うに新曲を演奏するときの楽譜のライブラリアンの苦労は、相当なものだと思う。短期間にスコアだけでなく大量の各パート譜面を作成、バイオリンなどの弦楽器では、弓のアゲサゲ記号もコンサートマスターや各主席、指揮者と連携をとりながら準備しておかなくてはならないのだから。
ようやくある程度、形になってきたので、シベリウスで演奏させてみた。
「やっぱりかっこいい曲だ! 新古典主義の厳しい曲調のなかにも途中に切ないメロディも出てきて心がググとくるところがある。1楽章もよいのだが、2楽章はさらにすごいことになっているのでワクワクしてくる。」
とうれしくなる。
本当にこうした曲が、演奏会にかけられてこなかったのが、本当に残念だ。日本人ソリストは日本人作曲家の曲を世界に認めさせレパートリーとするくらいの強い気概がほしい。プロコフィエフを大作曲家にしたシゲティや、ショスタコーヴィチの盟友オイストラフ、ブラームスの親友ヨアヒム、フランクを世に出したイザイ、ピアソラのレパートリー化に貢献したクレーメルなどなど。バイオリニストはクラシック音楽の最先端にいる存在なのだ。だからこそ、他の楽器にない素晴らしい名曲がたくさん生まれることに、不思議はないのだ。
日本人ソリストはこうした文化面に貢献することに決定的に欠けている。つまり世界からみると、ぜんぜん二流ということだ。
と勢いで強く言ってしまったが、反発されても意味がなく、そうしたことに努力している無名のソリストもたくさん知っているのでそうした人たちに演奏してもらえればと思う。
だから、少しでも演奏してもらえるように、映画なんかでよくやっているデジタル・オーケストラで伴奏させ、バイオリンのソロは、最終的にプロのバイオリニストに頼んで完成させることにする。それが計画である。
あるいは、オーケストラのカラオケを作成してもよい。
ということで、久しぶりに血が燃えて、以下のサイトで、こんなの購入してしまったのであった。
デモも聴いてもらえれば、驚く人もいるかもしれないが、既にこのような時代になってしまったのだ。
●EASTWEST/QUANTUM LEAP Hollywood Strings
●EW/QL Symphonic Orchestra PLAY Edition
Platinum Plus Complete(16bit and 24bit)