『ららトークさん、あなたも早く買った方がいいよ! もうそういう時代なんだよ。』
最近、ものすごい勢いでiPadで楽譜管理をする人が増えてきていますな。
特にiPadの12.9インチが発売されてから急激に増えてきているような気がする。
その昔、iPadが世に出たころアップルの人に
「もっと大きな画面のiPadを出せばかなり売れるよ。」
「そんなに大きなものが必要なのでしょうか?」
「演奏家はぜったいにほしいと思うよ。譜面めくり不要、オペラハウスでの演奏だとステージライトも不要になる。」
「勉強になります。検討しておきますね。」
あれから10年くらいになるけど、ようやく音楽家が望む製品になったのがiPadPro12.9。
iPad Pro、Apple Pencil、Piascoreは、今や音楽家の三種の神器ともいわれているとのこと。神器 Plus1とか言って、左右の楽譜用にiPad Pro 2台を豪快に並べる人もいる(ドヤ!)。
実際に三種の神器を手に入れた人の話やブログを読んでいると、幸せ感にあふれ過ぎていて羨ましい。プロも演奏会で使うようになってきた。凄腕バイオリニストのダニエル・ホープなんか、かなり早い時期から使っているもんね。
クラシック音楽の場合、曲が長いため、ページがめくれなくて困る場合が多いのだが、そういうこともあってピアニストさんには大好評のようだ。ただ、伴奏ピアニストさんの場合は、人間相手ということもありいろいろ微妙なアクシデントもあるようなのだが、そうしたトラブル対処のためにPiascoreの操作に習熟するのも仕事のうちとのこと。
野外演奏もあったりで、譜面が風で飛ぶ心配がない。オケ仲間との楽譜共有化とか、楽しそうだなとも思ったりと、いろいろと口実を考え中。ライブラリの追加は、自分でやる必要があるので、こうしたことは早くやった方が得なのだろうな。
クラシックの演奏家にとって、良いことしかない三種の神器。
時期は熟した。購入してみるかなあ。
それにしても心配なのが、楽譜出版社ですね。従来のやり方を根本的に変えないと倒産するしかないですよね。たとえば、1か月3000円程度の定額で、楽譜をダウンロード販売するとかの方向とか、年会費制にするとか、ビジネスモデルを考えないとね。
クラシック音楽家の場合、ベーレンライター、ヘンレ、ブライトコフ&ヘルテル、デュラン等、原典版をつくれる出版社が倒産した場合、かなりのダメージになるからね。
製版技術者とか、写譜屋さんとか商売できないとなると、楽譜の音楽であるクラシック音楽の土台が崩壊していまうからね。なので、手放しで喜ぶわけにもいかない。