最近は、バイオリン二重奏をマルチ録音してやってみようかなあと考えている。

きっかけは、プレイエルの6つのバイオリン二重奏をいう曲を聴いてみて、これはいいなあと思ったことにあった。以下の動画を参照。



おそらく、セカンドバイオリンが先生で、ファーストバイオリンが生徒という感じで演奏していると思えるのだが、ファーストバイオリンの女の子が、セカンドを弾く先生のマリオネットになっている感じがわかると思う。セカンドバイオリンにテンポを決める決定権があるのが興味深い。

ピアノデュオだとバイオリンの方にテンポ主導権がある場合がほとんどなので、この感覚は面白い。

ファーストバイオリンの生徒の方が、セカンドバイオリンを従えるようになったとき、その生徒はいっぱしのバイオリン弾きになるのだろう。

この曲のいいところは、ほとんどファーストポジションで弾ける音域にもかかわらず、奏法が結構複雑に聴こえることにある。重音奏法が適時うまく使われており、しかもその重音はそれほど難しいものではないこともうれしい。
 
最小限の工夫で、最高のパフォーマンス。コスパ最高の二重奏。なかなかいいんじゃないかプレイエル。当時の人気作曲家だけのことはある。

この曲をやろうと思って、ジモティなんかに募集もかけてみたのだけれども、なかなかお相手が見つからない。待っている間に熱が冷めてくるというものあるので、取り合えず一人多重録音をしてみることにする。