本日、N響の先生が主催する室内楽レッスンに参加してきた。
人数的にどんな感じなのか心配していたのだけれども、ファースト3、セカンド3、サード3、ビオラ3、チェロ3のブランデンブルク3番のフル編成で演奏できた。3時間くらいのレッスンだったけれどもとても有意義なものであった。

特に響きを大切にするプロ奏者のこだわりをひしひしと感じることができた。楽器の調整から入念にというところからはじまって、冬場、夏場の楽器のメンテナンス、魂柱調整、弓の毛替え、メンテ方法とか、楽器を楽にならすための基本中の基本だということが熱心に語られおられた。あと、サルトリー弓を三本ももってこられて触らせてもらえたのも大収穫だな。あと、先生のご用達のお店も教えて頂いたしね。

今回のテーマは響きを作るということろなんですけども、開放弦のみで練習するというのに時間を割いた。例えば、以下の練習曲を指導者なしでやるととても無味乾燥、やるだけ無駄の練習になるのだが。


響きの練習


まずは弦の太さにより音量が変わるが移弦しても均質に弾けること。
明るい音色、暗い音色、輝かしい音色、柔らかい音色、力強い音色を意図したイメージで弾けるかどうかということ。
スラーの後ろの音の発音をはっきりさせるために多少、弓速度をあげる。
音は常に揺らいでおり、その揺らぎを感じて弾けているかどうかということ。
移弦のときの肘の高さを意識すること。
得にG線からE線の移弦は円の動きになるようにする。
開放弦であっても情熱をこめて弾くことができる。

この綿密、緻密な練習が、以下のバッハの曲に役に立つ。

応用

応用2

バッハの時代はバロック弓だったので、基本的に開放弦を積極的に使っていく。先生はバロック弓も持ってこられたのであった。

ということで、中身の濃い指導を受けることができてよかった。伊達にN響奏者ではないということだよね。音一つ一つの重みと、考える基礎練習というのは、新鮮な経験だった。開放弦の練習、侮り難しである。