本日、予約注文していたクレーメルさんのCDが届いたの早速聴いてみた。
最近は、ネットで聴いているので、CD購入は久しぶりのことであるが、もっとハイビットレートな音源で聴きたくなるような静寂な美しさの演奏であった。
Preghieraについては、何回かこのブログで熱く語っているので重複したことはかかない。やはりこの曲は、バイオリニストの定盤レパートリーにすべき作品なのだと確信した。ただピアニストの腕は相当にすごくないといけないし、それに負けない音色をもつバイオリニストならという条件付である。
今回、びっくりしたのは、このダリール・トリフォノフというピアニスト。今までのラフマニノフの演奏i家はなんだったのだろうと思うくらい次元の違うピアニズムで、特にスラーのフレージングが究極に美しい。ミケランジェリすらも霞むくらいの指コントールである。あまりにも美しい独特な響きにより普通のピアノでないことはすぐにわかったので、調べてみると、ファツィオリF278をつかっているらしい。このピアノメーカーはクラシックマニアなら誰でもご存知のはずだが、大型のコンサートホール専用で4本ペダルのファツィオリF308より小さいコンサートホール専用のグランドピアノである。こちらは通常の3本ペダルである。でもこのあまりにも美しい弱音のサスティーンはもしかしたら、第四ペダルの特注かと思ったしだい。
サイトの説明によると
ドビュッシー、ラヴェル先生、ラフマニノフのプログラムで来日してくるなら最優先で聴きにいきたいものである。コンサート会場としては、 フォッオリのおいてある豊洲シビックセンターホールがよいのだろうけど。
●追記
このCD自体の録音はよく頑張っているのだと思うのだが、日頃からバイオリンの生音に接しているので、クレーメルさんのバイオリンは録音するとなんでこんなにやせるのかと思ってしまう。弱音が収録しきれていないので音が鋭くなるのかふっくら感もなくなる傾向にある。24Bit 96KHzでサラウンドが必要なのかなあ? もっと蕩けるような繊細さでアマティは鳴っているはずなのだが収録しきれていない。やはり生のコンサートホールで聴かないとクレーメルさんアマティの本物の美音は聴けないのであろう。
それにCDだと、録音編集の影響を受けるのか予定調和の世界になりさがってしまう。演奏中に誰ともアイコンタクトせずに我が道をいく演奏、合わさずの美学による緊張感がなくなってしまう。音楽が突然にはじまってしまうコンサートホールでのキリキリとした凍結した緊張感を味わうには、生演奏にかぎる。特にクレーメルさんとか、ムローヴァのような演奏家はそうですよね。
●追記
こんな記事を見つけました。フォッオリはマイ楽器なのかなあ。それならどこのコンサート会場でもOKか。ピーターゼルキンもそうでが、こだわるピアニストは持ち込み楽器を使うね。
ダニール・トリフォノフ 2015年日本ツアー バックステージ
最近は、ネットで聴いているので、CD購入は久しぶりのことであるが、もっとハイビットレートな音源で聴きたくなるような静寂な美しさの演奏であった。
Preghieraについては、何回かこのブログで熱く語っているので重複したことはかかない。やはりこの曲は、バイオリニストの定盤レパートリーにすべき作品なのだと確信した。ただピアニストの腕は相当にすごくないといけないし、それに負けない音色をもつバイオリニストならという条件付である。
今回、びっくりしたのは、このダリール・トリフォノフというピアニスト。今までのラフマニノフの演奏i家はなんだったのだろうと思うくらい次元の違うピアニズムで、特にスラーのフレージングが究極に美しい。ミケランジェリすらも霞むくらいの指コントールである。あまりにも美しい独特な響きにより普通のピアノでないことはすぐにわかったので、調べてみると、ファツィオリF278をつかっているらしい。このピアノメーカーはクラシックマニアなら誰でもご存知のはずだが、大型のコンサートホール専用で4本ペダルのファツィオリF308より小さいコンサートホール専用のグランドピアノである。こちらは通常の3本ペダルである。でもこのあまりにも美しい弱音のサスティーンはもしかしたら、第四ペダルの特注かと思ったしだい。
サイトの説明によると
まあこの仕掛けを使わなくとも、トリフォノフの超実力なら全然問題ないが、この弱音を出せるのは世界的にもほとんどいないのではないのかなあ。あるいは調律師のArno Stockerさんの技術がものすごいのかもしれないが、一つのピアノの完成形である。このペダルはファツィオリによって開発され、特許も取得しております。従来のシフトペダルは音色を変化させるだけですが、このペダルは音色を変えることなく音量のみが小さくなります。これはハンマーと弦との距離が近くなり、なおかつ鍵盤の深さも浅くなることから生まれます。これにより速いパッセージとグリッサンドが可能になります。
*F308は通常の3本ペダルと4本ペダルの2つが標準装備ですが、他のモデルはオプションにより設置することが出来ます。
ドビュッシー、ラヴェル先生、ラフマニノフのプログラムで来日してくるなら最優先で聴きにいきたいものである。コンサート会場としては、 フォッオリのおいてある豊洲シビックセンターホールがよいのだろうけど。
●追記
このCD自体の録音はよく頑張っているのだと思うのだが、日頃からバイオリンの生音に接しているので、クレーメルさんのバイオリンは録音するとなんでこんなにやせるのかと思ってしまう。弱音が収録しきれていないので音が鋭くなるのかふっくら感もなくなる傾向にある。24Bit 96KHzでサラウンドが必要なのかなあ? もっと蕩けるような繊細さでアマティは鳴っているはずなのだが収録しきれていない。やはり生のコンサートホールで聴かないとクレーメルさんアマティの本物の美音は聴けないのであろう。
それにCDだと、録音編集の影響を受けるのか予定調和の世界になりさがってしまう。演奏中に誰ともアイコンタクトせずに我が道をいく演奏、合わさずの美学による緊張感がなくなってしまう。音楽が突然にはじまってしまうコンサートホールでのキリキリとした凍結した緊張感を味わうには、生演奏にかぎる。特にクレーメルさんとか、ムローヴァのような演奏家はそうですよね。
●追記
こんな記事を見つけました。フォッオリはマイ楽器なのかなあ。それならどこのコンサート会場でもOKか。ピーターゼルキンもそうでが、こだわるピアニストは持ち込み楽器を使うね。
ダニール・トリフォノフ 2015年日本ツアー バックステージ