Lilypondで譜面を作成するときによく使う修正方法についてメモをまとめてみた。今回はスラー編である。Lilypondで特に難しいのはオブジェクトの位置変更である。位置変更にはいろいろなやり方があるがどの方法が良いのかは現在試行錯誤中。間違いは随時訂正していくこととする。
※ソースをつけておいたので、http://lilybin.com/のサイトにソースは張り付ければ確認できる。
#のところのパラメータを適当に変更して、マイナス値とかいろいろな数値を入れて遊んでみれば間隔がつかめると思う。
※ソースをつけておいたので、http://lilybin.com/のサイトにソースは張り付ければ確認できる。
#のところのパラメータを適当に変更して、マイナス値とかいろいろな数値を入れて遊んでみれば間隔がつかめると思う。
●スラーの垂直位置変更
Lilypondは最適な位置にスラーを描いてくれるので楽なのであるが、音型によっては形を変更したい場合がある。例えば、アクセントやテヌートが込み合っているところでスラーを描くとこのようになる場合がある。Slur.positionsで垂直位置を高くすることによって解消すればよい。
\relative c'' {\override Slur.positions = #'(4 . 5.5)a--->(b---> c--->d---> e---> f---> g---> f--->)}
スラーの形状変更
回避方法 \shapeを使う。4つの引数はベジュ曲線のパラメータ。感覚ではつかみにくいのでいろいろと試行錯誤してみるとよい。
\relative c'' {\once \shape #'((-1 . 0) (0 . 1) (0 . 3.5) (0 . 0)) Slura--->(b---> c--->d---> e---> f---> g---> f,--->)}
スラーの長さ変更
長さを変えたいスラーの『(』の前に『-\tweak minimum-length 』を使う。このプロパティ変更は、タイやビームにも利用できるので便利である。
\relative {g''2\pp (d~|d4) e8-\tweak minimum-length #20(f g4 e8 d)|\tuplet 3/2 { e4(c e) } d2~(|d bes4 d)|}
\relative {g''2\pp (d
-\tweak minimum-length #10
~|d4) e8 (f g4 e8 d)|\tuplet 3/2 { e4(c e) } d2~(|d bes4 d)|}