『全国アマチュア協会ご推薦交響曲』そういうものがあれば、その最有力候補としたいのが、ブルッフの交響曲である。ブルッフの交響曲は、3曲あって その第1番は、ブラームスに献呈されている。それに興味をもって全部聴いてみた。
交響曲第1番 変ホ長調 作品28 1868年完成 ブラームスに献呈
交響曲第2番 ヘ短調 作品36 1870年完成 ヨアヒムに献呈
交響曲第3番 ホ長調 作品51 1882年完成
スフォルツァンドとリンフォルツァンドの違いを書き分けている作曲家であるので、さぞ凄いかもという期待で聴いてあるのであるが、その出来栄えには驚いた。ブラームスの交響曲と比べても遜色ない出来栄えのように思えたのであった。しっかり書かれているし、無理のない展開と楽曲構築力。それと豊かな叙情性。少なくともドボロザークやチャイコフスキーの交響曲よりは格上の気がする。これだけの交響曲が、なぜ演奏されてきていなかったのが、実に不思議である。
特に交響曲の第2番はよい。
まあ、こう思うのは、私の勝手かもしれないので、ネットを調べてみると、意外にもブルッフの交響曲はかなり評判が高いのある。そもそも楽曲の質が高いので当然なことであろう。ただ、反論も当然あることであるが、代表的なのは、
「演奏されない曲には理由がある。」
というお堅いものである。一見説得力のある言葉に思えるが、こういうことをいう書く人は、ほとんどクラシック音楽を偏食的にしか聴かない古い世代の人の言葉であることは、だいたいの経験からわかっている。最近の若いクラシックファーンというのは、ネット時代の申し子ということもあり、NMLなどを屈指して、多くの曲を聴いているので、このような意見は、一笑に付される。それよりも、早く生で珍しい音楽をどんどんと聴いてみたいという健全な方向にあることは、嬉しいことだ。
そこで、アマオケの視点において、
「演奏されるべき理由がある。」
ということで前向きに考えてみると、その編成が理想的であるという点をあげることができる。
ちなみにアマオケの選曲には、いつも悩むのであるが、二管編成の交響曲で、標準スタイルの編成のものは少ないので、ブルッフの交響曲は、その点でも大いに推薦できる。下記の通り、理想的な編成だ。
この黄金の編成での交響曲は、通常レパートリーとしては、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、シベリウス、シューマン、シューベルトくらいしかない。特にトロンボーンが活躍できる曲は限られているのである。これは本当に嬉しい編成だ。
※ブルックナーの場合は、ほぼ二管であるが、弦楽器の数は三管編成の規模になる。
意外にもベートーヴェンは5番のみ(6番はトロンボーンの数が2本、9番は合唱付なので除外)であるし、モーツァルト、ハイドンはトロンボーンは入らない。
これは非常に美味しい。知名度などというものは、どんどんと演奏することによってどうにでもなるので、是非とも演奏機会が増えることを望みたい。
交響曲第1番 変ホ長調 作品28 1868年完成 ブラームスに献呈
交響曲第2番 ヘ短調 作品36 1870年完成 ヨアヒムに献呈
交響曲第3番 ホ長調 作品51 1882年完成
スフォルツァンドとリンフォルツァンドの違いを書き分けている作曲家であるので、さぞ凄いかもという期待で聴いてあるのであるが、その出来栄えには驚いた。ブラームスの交響曲と比べても遜色ない出来栄えのように思えたのであった。しっかり書かれているし、無理のない展開と楽曲構築力。それと豊かな叙情性。少なくともドボロザークやチャイコフスキーの交響曲よりは格上の気がする。これだけの交響曲が、なぜ演奏されてきていなかったのが、実に不思議である。
特に交響曲の第2番はよい。
まあ、こう思うのは、私の勝手かもしれないので、ネットを調べてみると、意外にもブルッフの交響曲はかなり評判が高いのある。そもそも楽曲の質が高いので当然なことであろう。ただ、反論も当然あることであるが、代表的なのは、
「演奏されない曲には理由がある。」
というお堅いものである。一見説得力のある言葉に思えるが、こういうことをいう書く人は、ほとんどクラシック音楽を偏食的にしか聴かない古い世代の人の言葉であることは、だいたいの経験からわかっている。最近の若いクラシックファーンというのは、ネット時代の申し子ということもあり、NMLなどを屈指して、多くの曲を聴いているので、このような意見は、一笑に付される。それよりも、早く生で珍しい音楽をどんどんと聴いてみたいという健全な方向にあることは、嬉しいことだ。
そこで、アマオケの視点において、
「演奏されるべき理由がある。」
ということで前向きに考えてみると、その編成が理想的であるという点をあげることができる。
ちなみにアマオケの選曲には、いつも悩むのであるが、二管編成の交響曲で、標準スタイルの編成のものは少ないので、ブルッフの交響曲は、その点でも大いに推薦できる。下記の通り、理想的な編成だ。
フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、
ホルン4、トランペット2、トロンボーン3(第3番には、チューバが入る)
ティンパニ、弦五部
この黄金の編成での交響曲は、通常レパートリーとしては、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、シベリウス、シューマン、シューベルトくらいしかない。特にトロンボーンが活躍できる曲は限られているのである。これは本当に嬉しい編成だ。
※ブルックナーの場合は、ほぼ二管であるが、弦楽器の数は三管編成の規模になる。
意外にもベートーヴェンは5番のみ(6番はトロンボーンの数が2本、9番は合唱付なので除外)であるし、モーツァルト、ハイドンはトロンボーンは入らない。
これは非常に美味しい。知名度などというものは、どんどんと演奏することによってどうにでもなるので、是非とも演奏機会が増えることを望みたい。